|
□ 二代目秋山吉五郎氏により作出された江戸錦が「東錦 × ランチュウ 」で作られている故に東錦から尾の遺伝子を受けた長尾の個体も多く出現した。それら長尾個体を短尾の江戸錦と区別する目的として、江戸錦(東京)に対して京錦(京都)と命名されました。古くから入手困難種の代名詞的存在。
□ 基本的な成り立ちから言えば古くから京錦は存在していたことになるけど、実際的には品種名先行で実在はしてなかったと思ってます。かろうじて川原氏の江戸錦がランチュウと東錦以外に朱文金の血も加えられていたことから伸張する尾が出やすく、京錦として流通した個体がいたぐらいと言えます。それでも、多くは伸張した尾というより江戸錦のスボ尾個体と言った方が近かったと思います。リアルな京錦(江戸錦の長尾形態)を初めて見たのは第9回大会だったかの金魚日本一大会でフルタニ金魚倶楽部さんが出品された京錦。色合いから京錦ではなく、中国産の五花丹鳳だとは思いますが、ゴージャスだったので印象に強く残ってます。国産の京錦なんて見れないだろうと半ば諦めていたのですが、2009年に群馬の松本氏が観賞魚フェアに出展された京錦が洗練されていて驚きでした。三枚目の個体以外は全て松本氏の作出魚ですが、とにかく青が綺麗なんです。三枚目の個体は2010年の観賞魚フェアに出展された川原氏の金魚、カッコよかったです。2008年頃から川原氏の金魚でこの色合いよく見掛けるようになりました。最後の一枚は松本氏作出の稚魚達。体形だけでなく浅葱にもこだわらなかったらこの色は出ないと思います。一気に改良が進んでるような気配。
|
|