京桜

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京桜、京桜錦

 桜錦の長尾形態。近年では弥富の内藤養魚場さん、埼玉の北川辺金魚園さんで生産されております。また、京錦の中からも桜タイプの個体が生れます。

 京桜という品種がいつから存在したのか考えると、京錦が存在した時点で京桜も出現していた筈です。しかし、品種名に「桜」が付くことから、深見氏が命名した「桜錦」の後ということになりますから比較的新しい品種と言えます。キャリコ柄の京錦と比べると体形はランチュウに近い個体が多い。これは戻し交配が容易にできるからだと思いますが、品評会などでは、その分だけ良体形を要求されてしまいます。個人的印象ですが、尾に特徴がある品種の「桜タイプ」の金魚に「MOTTAINAI 」を感じてしまうのです。例えば桜地金などでもそうですが、桜タイプって尾に色が入らないから難易度高い割には視覚的アピール度が低くなってしまいますよね。 それでも、桜タイプそのものが人気の形態ですし、入手し易くなってきている分だけ益々愛好家が増えそうな予感。

□ 金魚サーチ