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□ 庄内金魚で有名な山形県の阿部養魚場さんが作出された品種です。阿部氏が新潟から持ち帰った玉サバを繁殖させたところ、数匹透明鱗性をもつ個体が出現しました。その後、長年に渡り選別交配させた結果、90%以上の固定率で透明鱗性が生れるようになり完成した品種です。
□ 玉サバと比べると知名度に大きくひらきがある訳ではないが、流通量は断然少ない。玉錦は山形の阿部養魚場さんが作っている金魚を指し、ポイントは網透明鱗であること。もみじらんちゅうが代表的な鱗の形態です。どうしても玉サバの透明鱗と言った方が判りやすいのでそう表現されることが多いのですが、正確には網透明鱗ということになる。網透明鱗についてはもみじランチュウのページを参照ください。
網目状になっている=網透明鱗って言う解釈をしちゃうと勘違いしてしまう可能性があります。
ここで紹介している横見の画像は全て小野産の個体です。玉錦愛好会の名でブログを開設されているくらいですから小野さんの玉錦対する思いは強い。純系の玉錦の累代繁殖ですが、小野さんの好みが個体にも反映されて丸手が主流になります。
丸手の玉サバ透明鱗をそのまま使わなかったこと。また、中国琉金を使わなかったことが凄いよね。
純系の血の特徴(黒目勝ちでエラ蓋が透け、親魚になるにつれて振袖になる)を残しながら好みの体形にしていくのは簡単ではありません。
冒頭にもあるように、玉錦は阿部養魚場さんの金魚を指します。しかし、そもそも玉錦は玉サバです。となると、小野さんが追求している金魚は何と呼べば?純系だし、そのまま玉錦でも良いんじゃないか?←実はハヤトはこれが一番自然と考える。
しかし、懸念されるのが桜玉琉が阿部産玉錦として売られてしまっている現実。混同されないように別名にした方が良いのかな?とも思います。福島玉錦なり小野産と判るようにした方が賢明かも。伊勢らんちゅうとか昔から地方名で親しまれているの多いしね♪
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