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□ 1966年に長澤兵次郎氏がこの品種の作出を始められました。使われた品種は地金、キャリコ出目金、東錦で1978年に完成度の高いものが出来たことから長澤氏が江戸地金と命名したとされています。系統は違うものの同時期に埼玉の川原仙人も作出されており、その後はこちらの系統が市場の主流となっていきます。キャリコ柄の地金というのが形態の特徴であるが、なかなか孔雀尾がしっかりとした個体は少ない。
□ 一枚目の画像は2005年にハヤトが飼育していた豊橋の若林産の個体のもの。二枚目は2010年の観賞魚フェアに出品されていた北川辺金魚園さんの個体。こんな立派な江戸地金がいたのかと感動しました。白色全透明鱗や桜タイプの江戸地金が多いなか、浅葱色もちゃんと入っております。
三枚目の個体はついに、若林系江戸地金が2013年の観賞魚フェアで初参戦。孔雀尾も決まってカッコ良かったです。出品者は江戸錦、京錦、京桜で有名な松本さん。おそらく、松本さんはこの江戸地金に綺麗なブルーを載せられると思いますが、至難の業なのは確か。どう若林系の江戸地金が進化していくか今後に注目です。四枚目は志村養魚場産の個体です。こちらも負けず劣らずの江戸地金でした。若林さんのところが地金としたら六鱗のような体形と言えます。こちらも趣は違いますがハイレベルだと思います。
五枚目は若林産の個体でハヤトの持ち魚でした。明二歳で小指程度。四枚目はその明二の個体を種にハヤトが仔引きして出た個体です。藤六鱗ぐらい歩留まりがよくなる日はまだまだ先になりそうです。
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